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公開 2005 9月7日
YES!! FUN-MAN YES.YES.YES!! 
ファンマン攻略解説マニュアル レベル3

皆さんこんにちは。
今回も、チエックしていただき、ありがとうございます。

さて今回は、2004に北山湖で大ブレイクしたライトラバージグ「FUN MAN JIG」をフューチャーし、
ブレイクから1年を経て「更なる進化」を遂げたFUN−MANのハイレベルな使い方を解説しようと思います。

 
ファンマン攻略マニュアル レベル3
今回は、発売から1年、北山湖のトーナメントシーンで異様とも言える脅威の上位入賞確立をキープし続けるライトラバーjig「FUN MAN JIG」(ファンマンジグ)をフューチャーし、更なる進化を遂げたその理論と使い方のキモを解説しようと思います。

FUN MAN!! 〜ファンマンジグのハイレベル使用法
ここ1年、私が営む北山湖のガイドにおいてもFUN-MAN JIGのレクチャーを希望する方が増え、私自身もプライベートにおける使用度が格段に高くなっているFUN−MAN JIG ですが、正直使えば使うほどにその威力に驚かされます。

私の考え的にファンマンは現在レベルで言うと5段階くらいの攻略レベルで分けられまして、「ファンマンの基本的使用法」をマスターできればレベル1、DEEP FUN−MAN を使いこなせればレベル2 そして今回解説するステルスバイトをマスターしてレベル3といった感じだと思います。今回はそのステルスバイトの攻略がメインテーマー。マスター目指してがんばってください。

ステルスバイトの実態
ステルスバイトとは、目に見えない状態でほどんど感じることの出来ない極微弱なジョートバイト(すみません私が勝手に作った俗称です。)を総称してそう呼んでいます。

この
ステルスバイトは、「フッ」と軽くなったり、「コン」と一回だけ微弱なバイトを感じる等「微弱で且つ一瞬で終わるバイト」の事で、「バイトをほとんど感じない」か、「ブルーギルや子バスのバイトと勘違い」してほとんどのアングラーが意識の範囲内から除外しバイトがあってもスルーしてしまう事がほとんどです。

ですが、
FUN−MAN JIGでの攻略対象であるニュートラルフイッシュ(フイーディングしていない中活性のバス)において、「このタイプのバイトとなる可能性が高い」・・・そして「BIGサイズに関してはそのほとんどがこのタイプのバイトとなる」といった事実を知れば、このバイトの攻略が更なる釣果UP、サイズUPにつながる事が判断できると思います。

実際、FUN−MAN JIG のようなバキュームの強いJIGは、水中でアクションさせると群れごとバキュームしてしまいます。群れバスは最初ニュートラル状態で徐々にFUN−MANとの間合いを詰め、活性がいち早く高くなったバスから軽くバイトを始めます。この軽くバイトをする行為が群れの中の他のバスの活性のスイッチを入れてしまい活性の上がったバスがひったくる=「バイトを感じる」となっているとすればどうでしょう?。

バスは大きな個体ほど警戒心が強く、そう簡単にはバイトしません。逆に小さな個体は自然界において大きな個体に阻まれて中々餌を捕食できない関係上、大きな個体よりも瞬発的にスイッチが入ってしまう傾向にあります。大きな個体が軽く食った事で結果的に小型の個体のスイッチが入ってしまい引ったくり、その結果バイトを感じる・・と言うプロセスであるとすれば・・・
最初の微弱なバイトを感じて合わせる=サイズの大きな個体。最終的にひったくるバイトで合わせる=小型の個体となる可能性が考えられるのです。

又、完全なBIGサイズは、
単独及び数匹単位の小さな群れを組みます。警戒心がMAXのこのタイプは、早々口を使いません。軽くバイトしてみて吐き出したらそれで判断されてしまいその後のバイトは起こりません。つまりショートバイト一発勝負だと言う事です。

この事実を知る事で、FUN−MAN JIGは、最終的にひったくるバイトが起こるまで待つのではなく、ステルスバイトを感じ、「電撃合わせ」で掛けていく事の重要性が理解できると思います。

ステルスバイト攻略の肝=究極の吸い込み易さ
ここ1年ステルスバイトを感じて掛けていく事を意識し、実践する事で自分自身相当数のバスをキャッチ出来たと思います。

このステルスバイトの存在はかねてから感じてはいたのですが、このタイプのバイトは、バスの吸い込みが弱くウエイトの重いタイプのルアーでは口の中にさえ入らない事がほとんどで、感じてもそのほとんどをフックアップに持ち込む事が出来ない状態でした。

その
吸い込みの弱いバイトに対して対応を可能にする性能・・これがFUN−MANの着目すべき隠された性能なのです。軽く、接水面積の大きいFUN−MAN JIGは、軽い吸い込みであっても「水流と同調するように一瞬口の中に吸い込まれる状態」=「ステルスバイトでフッキング可能な状態」を作り出す事が出来るのです。この事に気づいた時からFUN−MANでのステルスバイト攻略の可能性の追及が始まったわけです。

ステルスバイト攻略の為のタックルセッティング


FUN MANでGETした 北山バス
アフタースポーンの微弱なバイトをフックセットに持ち込んだ結果キャッチしたGOODサイズ。
ステルスバイト攻略法習得には、努力と鍛錬が必要ですが、その威力を手に入れれば必ず強力なアシストとなります。

FUN−MANを使えば高確率でステルスバイトをフッキングに持ち込む事が可能となる・・と言う事は、「ステルスバイトを感じる事」ができればチャンスが広がっていくと言う事。

このキーポイント「ステルスバイトの感知」を可能にすれば、攻略の可能性が見えてきます。そしてこの感知力は「タックルバランス」を追求する事で解決できるのです。

硬いソリッドテイップを持った強靭なバットを持った長めロッド+ファイアーラインXDS16ポンド(1号)の組み合わせが現時点の私の答え・・このファイアーラインを使ったシステムでステルスバイトの感知能力が飛躍的に向上したのです。

ファイアーラインのメリット
ファイアーラインXDSの採用でFUN−MANは驚くほどにその威力が向上しました。

まず、飛躍的に伸びたのは「感知能力」。ステルスバイトは微弱なコンといった1回だけのバイト。条件が悪化すれば最終的に「フッ」と一瞬軽くなるような感じまで微弱になります。

こうなってしまうと、「約30パーセント伸びるナイロンライン」では感知不可能・・「17パーセント前後のフロロ」でもかなり集中していないと感じる事は困難です。ですが、この
微弱なバイトを「伸び率約2パーセントのファイアーライン(PEライン)」であれば振動として伝える事が可能なのです。

ファイアーシステム
ファイアーラインXDSと、モーリスエギリーダーとの組み合わせは、最強です!!。

この伸び率約2パーセントのファイアーラインこそステルスバイト対策の現時点での最も有効なラインと言えるでしょう。

次に飛距離。ファイアーXDSを採用する事で空気抵抗の関係から飛距離に制限が出やすFUN−MANの飛距離が格段に向上します。

そして最後にサスペンド攻略の為のライン姿勢の向上。比重が水に近いファイアーは、ラインの浮力によりファンマンを中層で効率よく漂わせる事を可能にします。最初はフロロに比べ沈み難いので使い難さを感じるかとは思いますが、一定の層をラインの比重をつかってキープする事を覚えればこの点も「使いやすさ」に加わってきます。

GROOVER’S BEND
FUN MAN専用 SMOOVE 「Ninja」
現時点でFUN−MANに必要な性能を搭載した究極形。発売は来春予定です
ファイアーラインシステム
ステルスバイト攻略を考えたファイアーラインは、基本的にフロロカーボンのリーダーと組み合わせて使います。フライラインで言うところのシンクテイップラインみたいな比重差(バランス)となり、このカーボンリーダーの長さがかなり釣果を左右するキーポイントとなります。

基本的には1.5m前後を基本とし、慣れるまではこの長さをお勧めします。(このリーダーのバランス部分の理論は、いずれ機会を見てお話する事として、今回は省略です。)

ファイアーとリーダーの結束は、SFノットか、BOOノット
(私のオリジナルノット・・エギ、バスのファイアーシステムにおいて最強です。知りたい方はお店で聞いてください。)で結び、リーダーの太さは1.7号〜2.5号(太いと感じるかの知れませんが、この太さもある意味ではキーポイントなのです。)を使ってください。


北山以外でも大爆発です。
ファンマンは、北山以外のフイールドでも効果絶大!!。
おかっぱりでもお世話になってます。
私の使用タックル
私は、現在このFUN−MAN専用のロッドを開発中でして、現時点ではそのプロトを使用しています。スペック的には
、ML+パワーのソリッドテイップ。バットは、Mパワーのチューブラーで、6.7FT。瞬間的な微弱なバイトを弾かない為のソリッドと、瞬間的にフッキングに持ち込める強靭なバット・・そしてFUN−MANを効率よく水中で漂わせる為の長めのレングスとテイップセクション・・といった設定です。

このロッドに、
リールはカルディアKIXの2004。軽さと、強靭さ・・そしてリアル4エンジンのブレのない巻き心地が、微弱なバイトを振動で掻き消さないのでこのリールを選びました。(フロロは全てステラを使っているのですが・・PE系には相性が悪いのでファイアーにはこのリールです。

ラインは、ファイアーラインのXDS16ポンド(1号)に、
モーリスのエギングリーダー(このリーダーがベストマッチです。)の1,7〜2.5号を条件で使い分けています

以上が、私のタックルです。参考にしてください。


ステルスバイトの攻略法
ポイントにJIGをキャスト。着水してからバスがサスペンドしているだろうと予想される水深より1m上側までフリーフォールします。目的の水深までフォールさせたら軽くラインを張り、軽く張った状態を維持しながらカーブフォール気味に落とし込みを開始します。

FUM MANは、テンションフォールで1m落とし込むのに10〜15秒かかりますので、目標水深に到達するのまで10〜15秒ノンアクションで姿勢の保持に努めます。この微妙なタイトライン状態を維持していれば後方に張りのあるスカートが作り出す乱水流が発生します。この過程でバスは、FUN MANを発見し、後方の水流にバキュームされ、サスペンドラインを通過する段階で徐々に間合いを詰めてきます。

ファイアーラインシステムを使い慣れるとこのテンションフォール中に「スカっ」とした軽さを感じる事ができます。
これはJIGの後方の水流が乱れている・・つまり後方すぐにバスが着いていることを意味します。この前あたりを感じて初めてアクションを数回加えるのです・・このアクションがスイッチアクションとなり、その直後に微弱なステルスバイトが起こります。

このバイトを電撃で軽く合わせてフッキングに持ち込む・・・

この、
前あたりを感じる事で一瞬のバイトに備え、スイッチアクションでバイトを誘発した直後を電撃で合わせていく・・・これが基本的なステルスバイト攻略法です。

この一連のリズムを習得する事でFUN−MANは驚くほど強力な武器となります。
ハイレベルな使用法ですが習得の価値大ですよ。


ZBC デットリンガー4in
このトレーラー、強風下や、飛距離が必要なときにはっきり言って「使えます!!」。

FUN  MAN with KEY LEVEL3〜FUN MAN活用のキ−ポイント
ローテーション用のトレーラー
強風下、ロングティスタンスでのFUN MANの使用を可能とするブースター的役目をするトレーラーが、今FUN−MANユーザーの間でブレイクしています。

その
トレーラーは、ZBCのデットリンガー4インチ。(できれば旧型)
サターン4インチと同じ感覚で使うことができ、自重が重いので飛距離が約1.3倍、3m以深で使う場合のレンジキープ力等が上がり、ローテーション用のトレーラーとして装備する価値大です。

選ぶ場合は、
カラーによって硬さが違う部分を加味し、なるべく硬いカラーで、使える色を選ぶとよいでしょう。

さて、今回は北山湖のシークレットベイト 「FUN MAN」のレベル3を解説してみました。
今回の特集が、みなさんの参考となれば幸いです。

では、 GOOD FISHING!!  

GROOVER’S BEND 桑野伸司